2006年 12月 29日
第86回天皇杯 準決勝 浦和レッズ 2-1 鹿島アントラーズ サッカーに判定勝ちなんてものはありませんよ。 勝敗が得点の多少で決定するのは当たり前のことですが? と、鹿島の某選手のコメントに突っ込んでみる(ぉ (まぁ、なんとなく言わんとしたことはわからないでもないんですけどね) それと、向こう側のゴール裏にいた皆さんが、「浦和レッズをぶっ倒せ~♪」とか歌っていたようですが、 ぶっ倒されたのはご自分の方でしたねぇ(゚∀゚) それにしても、本当に頼もしい選手たちですよ。 リーグ最終節のスタメンと今日のスタメンを比較すると、 山岸、闘莉王、長谷部、アレックス、ワシントン…と、実にこれだけ欠場していても、 なんとかして勝ってしまったわけですからね。 (さらに言えば、坪井、堀之内も欠場し3バック総とっかえ状態) だって、この選手たちは全員が今年の優秀選手だし、ワシントンは得点王で、闘莉王はリーグMVPですからね。 簡単に財力の問題で片付けたがる人はまだいるでしょうが…って、この話になると長くなるので止めておきます。 ただ、これだけの陣容を整えられたフロント、きっちりと精神的なマネージメントをした監督、コーチの力が大きかったということは言いたい。 他所(ドコとは言わんが)のフロント絡みのゴタゴタを見るに付け、レッズのフロントには本当に頭が下がります。 試合は、本当に緊迫した好ゲームだったと思います。 ギドのコメントにもあるように、開始20分くらいは完全に鹿島ペース。 ここで1点でも取られていたら…と思います。 ただ、両サイドからの攻撃はしっかり出来ていたと思う。 結構長いサイドチェンジが有効に決まっていましたね。 ああやって一本でビシッと決まると、見ているほうとしても気持ちがいいものです。 先制点は、「リーグが終わってから」良い波が来た小野伸二。 「まさか…リーグは捨てたのか?」などと、某バスケ漫画ばりの台詞を吐きたくなるような、まさに見違えるような輝きぶりです。 40分という、原さんで無くとも「良い時間帯」と言いたくなる時間に決まった先制ゴール。 昨年の、FC東京戦でのロビーのゴールを髣髴とさせるような、GKの届かない逆サイドを狙った見事なゴールでした。 試合前のシュート練習で、ゴールネットを吊っている棒に当てるシーンはありましたが、 ここではきっちりネットの内側に沈めてくれましたね。 ジュビロ戦では、この後気を抜いてしまったのが良くなかったんですが、 流石にその反省は生きているようで、リードを保ってハーフタイム。 後半に入っても、鹿島が攻め、レッズがカウンターという印象。 追加点が取れれば一気に楽になったんでしょうが、流石にそうは問屋が卸してくれませんでした。 共に決め手を欠く中、細貝の まぁこんなこと書いてますが、本当に紙一重だったと思うんですよね。 上川さんだから取ったような気もするし。 昔、鹿島が圧倒的な強さを誇り、レッズが圧倒的な弱さを誇って(ん?)いた時代は、ここで勝負ありだったでしょうね。 しかし、これで心が折れないのが今のレッズ。 少し延長も覚悟した後半38分、相馬のクロスから伸二との美しいパス交換で、ロビーの勝ち越しゴール。 相手DFに当たった、ラッキーといえばラッキーなゴールですが、かつて02年のナビ決勝では、 小笠原の完全に枠を外れたシュートが井原さんの体に当たり、コースが変わってゴールというシーンもありました。 あれが時を経てこちらに帰ってきたのでしょうかね。 次々とブラジル出身選手が帰郷してしまう中、ネネと共に最後まで戦ってくれるロビー。 まぁ、新婚さんで奥さんとラブラブ(ナンデスト)なのでしょうから、あんまり帰りたいとも思わないのかな? ネネは、本当はご家族と過ごしたいようですけどね。 決勝はあちらでもNHKを通して放送されるということで、そのことはご家族にも知らせているとか。 復帰してしばらくは危なっかしさもありましたが、今日のプレーは安定していたと思います。 坪井の怪我で急遽補強した当時は、あれくらい出来ていたと思いますしね。 元日には、その雄姿をブラジルまで届けて欲しいものです。 結局そのまま試合終了し、見事2年連続の決勝進出を果たしました。 去年も決して楽ではなかったけど、メンバー的には闘莉王が欠けたくらいでしたから、 殆どリーグと変わらない戦いが出来ていたと思いますけど、今年は前述の通り、 かなりの人数が入れ替わってしまっていますからね。 不安定でありながらも、「強さ」を感じさせてくれるのは今年なのかもしれません。 伸二の活躍ぶりは今更として、細貝と相馬について。 ジュビロ戦で色々言われていたこの2人ですが、細貝は1試合ごとに良くなってますよね。 今日も、攻守にわたる活躍だった思いますよ。 もともと空中戦は強いし、本来ボランチなだけに、機を見た攻撃参加もありました。 失点につながったファウルを見てても、フィジカル的にもずいぶん鍛えられてきているようで、 (ファウルにならない止め方を覚えてもらいたいというのはもちろんだが、審判に因るところもあるので) 案外闘莉王の系譜を受け継ぐのは彼なんじゃなかろうかと思ったりします。 う~ん、ちょっと誉めすぎかな?(^^; あとは経験積んで、統率力が身についてくれれば、というところですかね。 でも、来年はボランチで勝負してもらいたい気もする。 長谷部の良いライバルになれそうな気がするんですよねぇ… それと相馬。 前半、まだ鹿島ペースで試合が進んでいる頃、彼が左サイドでボールを受けて、 そのまま中に切れ込んで右足でシュート、という場面がありました。 まぁ、それはキーパーに防がれてしまったんですが、あそこあたりから流れがレッズに来たような気がしてます。 何より、すこし行き詰っていた感じがありましたからね。 そういうときの良薬はシュートに限るというか。 クロスの精度とか、まだまだ注文はありますが、そこは連携次第で改善されたりもしますからね。 来年はアレックスもいなくなるし、左サイドの一番手最有力だとは思いますが、だとすればこのくらいでは困ります。 フロントが安心してアレの完全移籍を決断できるように、相馬には頑張ってもらわないとね。 さて、長々と書いてきてしまいましたが、決勝の相手はガンバ大阪に決まりましたね。 あちらは、ナビで千葉に負け、リーグでレッズに負け、ここまで無冠。 このままでは終われないと当然思っているでしょうし、宮本選手の最後の試合でもありますからね。 とはいえ、こちらとてギドの最後の試合。 タイトルを取れる可能性がある限りは全力で取りに行きますよ。 そうなったら、またアンチが五月蝿いんだろうけど、鹿島だって10冠10冠と言い続けて何年になりますか? プロスポーツにおいて、クラブの浮き沈みなんてあっという間。 調子の良い時に出来ることやっておかないと、後悔するのは自分たちですからね。 来年もこの調子でいける保証なんてどこにも無い。 だから、今を全力で。 人気blogランキングへ
by warubee
| 2006-12-29 23:55
| 浦和レッズ
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